Waves、折れる

先日の投稿でWavesが永続ライセンスを無くして全面サブスクリプションに移行すると書きましたが、先ほどサイト上で永続ライセンスを続ける旨の発表がありました。
公式によるツイートは以下。

いやーKVRのフォーラムどころかWaves公式のコミュニティも批難するような内容が大多数のようだったので流石に看過できなかったのでしょうか。
サブスクリプション自体は問題ないとしても、既存のユーザーへの対応が事前・事後ともに大問題だったので致し方なし。

サブスクリプションと並行して従来の永続ライセンスのアップデートと2つ目のライセンス対応を続けるようです。
不評だったWUPというシステムが再び戻ってくることに安堵するという構図になりました。
買い切りとサブスクリプションはそれぞれ違った利点があるので、選択肢が用意されている方が健全でしょう。

しかし以前の形態を戻すということは更新にかかる費用もそのままなんですかねー。下げたらサブスクリプションとのバランス取りが難しいか。

Waves Creative Accessなるもの

3/30 追記:永続ライセンスは続けることになったようです

音楽制作用プラグインメーカーの老舗であるWavesが、今日新しいライセンス形態である「Waves Creative Access」を発表しました。
それまでは各プラグインで買い切りのライセンスと、それらをアップデートできる権利である悪名高いWaves Upate Plan(WUP)2つを主とした料金体系だったものが、買い切りが無くなり完全にサブスクリプションのみの形態に移行したようです。

今までの形態では新規で購入したプラグインのサポートは1年で切れるため、常に最新の状態で使いたいならば毎年WUPを更新する必要があったところ、サブスクリプションであればお得な料金で最新版のプラグインを大量に使える!という感じ。
……なのですが、従来のWUPは期限が切れても最新版が使えなくなるだけであるため、PC環境が変わらない限りは最初に買った時の値段だけで使い続けることができたのですね。
しかもこのメーカーは定価の9割引き以上のセールを高い頻度で行うため、WUPの更新を行わないならば非常にお得。ただしWUPを更新する場合、(無料配布でもらった分を含めて)合計100ドルで買ったプラグインの更新に240ドルかかるようなパターンもあり購入価格よりも維持費の方が高いという現象が起こりがちでした。
曲を作っている最中にPCが壊れてしまったため泣く泣くWUPを更新せざるを得ない、という状況もあり得ますね。

今回の新プランはサブスクリプションのため、購入価格よりも維持費の方が高いような現象はおそらく起こりません。
全てのプラグインが使えるUltimateと、抜粋された110種類以上のプラグインが使えるEssentialのふたつのプランがあり、前者は年250ドルで後者は年150ドルです。毎年WUPを更新している人であれば新機能のStudioVerseも含めてお得……なのかも?
ただWavesは高い頻度で投げ売り価格のセールを行っているメーカーであるため、Ultimateのみに収録されているセール時25$のプラグインひとつだけを使いたいとなった場合も年250$(もしくは月25$)を支払う必要が出てきました。
しかもサブスクリプションである性質上、過去に作った曲のプロジェクトにWaves製プラグインが含まれている場合はサブスクリプション登録状態でないといけないことにもなるため注意が必要です(Waves以外のサービスも同じですが)。
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音楽ゲームWikiの移転まわり

ここ数か月の間で、音楽ゲームの譜面情報等がまとめられたwikiの移転が数件続いているようです。
確認できた中ではチュウニズムが昨年11月上旬にGamerchからwikiwikiへ、オンゲキは11月下旬に同じくGamerchからwikiwikiへ、そして今月頭に太鼓の達人がWikihouseからwikiwikiへの移転が行われている模様。


チュウニズムとオンゲキに関しては、元のwikiのサービス提供元であるGamerchのUIがある時期を境に急激に使いづらくなったことが移転の理由であるようです。
新レイアウトで狭くなった画面を管理人側で広くしようとするとGamerch運営サポートから警告があった(オンゲキwikiコメント)とかなんとか。

またチュウニズムの方は副管理人が移転を進めており管理人は特に触れていない?ことに加え、副管理人がGamerch側のページトップに移転に関する情報を掲載したらGamerchのアカウントを停止された(チュウニズム wikiコメント)話もありちょっとした問題が起こっているようです。
移転告知がサービスの利用を妨害する行為であるというのはそれはそう。


そして太鼓の達人の方はWikihouseと移転先の管理人の間で問題が起こっているようで、移転先の方に現状のまとめが作られています。ただし書かれている表現はある程度割り引いて解釈する必要がありそう。

ざっくりまとめると「wikiの移転を元のサービス提供者であるWikihouseが利用規約を改定しながら拒否している」形ですかねー。

以下お互いの利用規約周りを見てみました。
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サクライグノラムスをプレイしてみる

3月となりました。寒い日もありますが段々と暖かくなってきた感じでしょうか。

FGOやウマ娘等が流行っている中、このところ最近の所謂ソーシャルゲームに対して触れていなかったのでちょうど一昨日出たサクライグノラムスというゲームをリリース日から少しプレイしてみました。

ちょっと前に出たトワツガイと云い、公式サイトを見るだけではどんな内容のゲームなのか殆ど分からない作りが最近の流行りなのでしょうか。
キャラクターと世界観に興味を持ったならばゲーム内容はともかく始めてくれたまえ、という感じなのでしょうかね?


ともあれサクライグノラムスをダウンロードしてみてプレイ開始。

……ゲーム開始直後の導入部分とチュートリアルが終わるまで(音声をスキップせず)1時間20分ほど掛かりました。いやあ長い。
世界観とキャラクターの紹介を兼ねたボイス付きシナリオとはいえ、どんなゲームか少し興味を持ってダウンロードしてみた人にこれだけ長時間のデモを見せるのは流石に厳しい気がしますが果たして。
第三次世界大戦が起きない歴史にするためにフランス革命を起こしに行くという字面はインパクトが強くて好いですね。

ゲーム内容をざっくり書くならば、ウマ娘やパワプロクンポケットのような育成システムで偉人ユニットを育て、育てたユニットで戦うターン性ストラテジーゲームという感じでしょうか。
公式サイトにいる4人は主人公で、召喚されるのは織田信長やモナリザといったおなじみの(?)面々です。このゲームでは主人公はクノイチ、召喚される偉人はサムライと呼ばれるようです。
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クリエイトダイブでアナザーノーツを作ってみた

MUSIC DIVERの譜面を作れる機能クリエイトダイブを使って作った譜面(アナザーノーツ)を公開してみました。
曲はStarry Sky(2021 Remaster)で、譜面ID:63です。
マイページのアナザーノーツ検索からレッツプレイ。

譜面レベルは自動で判定されるようで、表示はLV.8となっていますが実際は10~11相当だと思います。
基本的にほぼエッジノーツでの4つ打ちが続く譜面となっていますが初見ではクエスチョンマークが浮かぶかも知れません。リズム自体は素直です。

公開するまでに先週と今日、週をまたいで2日の連続プレイが必要となりました。最初は操作に戸惑う時間があったとはいえ、譜面作成にはかなり腰を据えて挑む必要がありますねー。
それでも最後の通しプレイで譜面の配置ミスと音色の設定ミスが複数見つかってしまい、公開された譜面もミスがあるままとなっています。この辺りも丁寧にチェックしようとするともう3クレジットは必要そう。

しかしアナザーノーツ検索は楽曲ごとのリストだけではなくて、全ての製作された譜面の新着順表示が欲しいですね。ID順とかで。

ちなみにクリエイトダイブの制限時間はデフォルト?で480秒(からそれまでの操作時間を引いた秒数)のようです。100円で8分ですね。
時間が切れた場合はコインを入れることで2回までその状態から時間を延長(480秒)できるようです。
自分が譜面を作った時は1小節ごとにレコーディング→クォンタイズを繰り返していったのですが、だいたい100円で4~8小節くらい進められるペースでした。その場で譜面を考えながら作ろうとすると手が止まってしまい幾らかかっても完成しなくなってしまうので、コインを入れる前に譜面の配置を考えてから望む必要があります。

実際に譜面を公開してみてクリエイトダイブに難点を感じた個所を以下に書いておきます。

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TwitterのAPIまわりのごたごた

先日、Twitterのサードパーティクライアントの大半が突然使用できなくなるという事象が起こりました。
自分が使っていたEchofonも使えなくなったので、半ば強制的に公式クライアントを使用することとなりました。

数日後に投稿されたTwitter Devのツイートによると、長年運用しているルールによりいくつかのAppsが使用不可能になったとのことで、多くのクライアントはこのルールに違反したものと思われます。

で、具体的にどのルールが破られたのかと云うと不明なようで、利用規約のうち上記アナウンスの翌日に更新された部分に違反しているのではないかという憶測が広まっているようです。
それが事実だとすると「長年運用してきたルール」の運用期間は-1日ということに。これは一体。

規約に追加された部分にはYou will not or attempt to (and will not allow others to)
c) use or access the Licensed Materials to create or attempt to create a substitute or similar service or product to the Twitter Applicationsという文があるようで、公式クライアントに似た機能のものを作るのはダメだそうです。

Twitterの代替物と看做される基準は分かりませんが、例えばツイートの検索/表示専用のものであれば問題なしだったりするんでしょうかねー。

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腕時計を買う

2023年も半月を過ぎました。
今年もよろしくお願いいたします。


普段の外出中に時刻を確認するとき、今時はスマートフォンを取り出して見ることができるためわざわざ腕時計をつける必要性が薄くなってきています。自分も数年前に使っていた腕時計が動かなくなって以来持っておらず、大きな不自由もなく過ごしていていました。
しかしだいたい近くにあるとは云え常にスマートフォンがあるとは限らず、いざという時に時刻を確認できない状況が起こりえます。

という訣で、ちょうど先日セールが行われていたこともありSKAGENの腕時計を購入しました。
ここの時計は以前持っていたことがあるのと、比較的安価な価格帯と云えども普段の価格ではやや手を出しづらいラインではあったため新年50~70%オフのタイミングで買ってみた次第です。

デザイン的にはHOLSTシリーズがいいかなと思っていたものの割引率が相対的に低めか割引が無いかだったため、Grenen 三針 ミッドナイトステンレススチール メッシュウォッチ(¥25,300→¥10,120)をカートにイン。
……その後Amazonにも公式ストアがあるのねと見てみたら当然同じ商品が同じ割引率で並んでいたのですが、セールのリストに無かったGRENEN ULTRA SLIM 二針 ミッドナイトステンレススチール メッシュウォッチがAmazonの方にのみ割引価格で存在していることを確認。しかも残り2点、お早めに。
ULTRA SLIMシリーズが昨年の5月ごろに出た新作のようで、その中でもミッドナイトの色(SKW6840)は後から出た新色の模様?何故か公式ストアのULTRA SLIMシリーズに出てこないので数回確認して、やはり公式ストアではあるらしいことを確認してこちらを購入することにしたのでした。価格¥29,700→¥11,714。約6割引きですね。
そしてAmazonで注文確定後、同商品の表示が残り1点になっていることを確認した数十分後、再びページの更新をかけてみたらなんと割引対象外になったのか定価のみの表示に。あと少し判断が遅れていたら買えなかったところでした。

その後、本来のセール対象なのかも分からない謎の割引だったので本当に商品が届くのかも少し怪しんでいたのですが、無事に注文通りの品が届けられて安心しました。
名前通りの薄いケースに(恐らく薄さと引き換えの)秒針のない2針、長さの調節に手間がかかるベルト。材質は公式サイトで見ると外側がのっぺりして見えたのですが、マットな質感とメタリックな感じは実物の方が好く感じました。

運よく見つけたセール価格も含めて、正月セールでのいい買い物だったと思います。


制作が止まっているレースゲームの開発も見据えて、UnityのAsset Storeで何かTerrain系のアセットも思い切って買ってみるかーとも思ってストアを見ながらいろいろとお気に入りに入れていたのですが、こちらは見事にセールを逃してしまいました。
勢いで買って使わないよりはよかったと見るべきか。次のセールを待つことにします。

音楽ゲームと資産ゲー

2022年も最後の日となりました。
このウェブログの更新頻度ももう少し上げられたらいいんですけどねー。
携帯電話から更新できるとは云ってもWordPressのブロックエディタを信用しきれていないのでHTML打ち込み形式の編集を使っており、結局タグの入力が手間で頻度も落ちるというこの本末転倒感。
Markdown形式でも使えればいいのか知らん。


タイトルの件ですが、音楽ゲームにおける一番の資産はプレイヤースキルであるため、新作が出たとしてもスキルを持つプレイヤーが圧倒的に有利な状況となっています。
これ自体は他のジャンルのゲームでもあることであり、特に問題にはならないかと思います。新作が出た時に他のゲームの常識を当てはめようとして同じような仕様を望むコメントが出てくる、みたいな例は除く。

プレイヤースキル以外で多くのゲームで資産となっているのは譜面ごとのスコアで、アーケードゲームではバージョンアップしたとしても以前のスコアを引き継ぐゲームが大多数となっています。
スコアが引き継がれることによって自分の成長が見えたり「埋め」と呼ばれる行動へのモチベーションが生まれるのはよいことなのですが、ゲーム的に見ると仕様の変更が困難になるという大きな問題が生まれています。

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航空実用事典

日本航空であるJALのWebサイトには、かつて航空実用事典(現在は見られません)というページがありました。
このページには同名の本の内容が掲載されており、情報は古いものでしたが航空関係の基礎知識か飛行機の構造、実際に使われている用語等が図表付きで掲載されており読み物としても参考になるものでした。
全体的なレイアウトがいかにもWeb1.0を彷彿とさせる懐かしいデザインとなっていて、比較的最近の感じのJALのページデザインとは隔たれた隠しページ的な存在となっていました。

途中まで作りかけていたレースゲームを作る際にもちょこちょこ参考にしていたこの事典だったのですが、今年の5月半ばあたりで見られなくなってしまいました。Twitterのツイートを見る限りだと5/13~5/18の間のどこかでデータが無くなった模様。
恐らくサイトをリニューアルした際に古いコンテンツが消されてしまったものだと思われますが、2022年になっても使っていた人はちらほらいるようで残念なことです。
検索してみると、驚いたことにこのWEB版航空実用事典が掲載された時のプレスリリースは残っていました。1997年11月。そりゃあページデザインも古い。

自分も残念に思ううちの一人だったので、JALのサイトからこのページが無くなったことについて先日(数か月前)問い合わせてみたところ、返事を頂くことができました。
曰く当該のページは削除を行っており、再掲載の予定はない航空実用事典の内容は公開当時の情報に基づき掲載をしており、現在は弊社グループでは所有していない機材の情報なども多くあるため情報の更新が困難となったとのこと。仕方ないですねー。


作りかけのレースゲームは折角だから形にしたいと毎回言いつつ、3Dモデルをどうするかの問題が大きくこれ以上進めるためのハードルが高くなっています。
ちょうど今Unityのアセットストアで半額のニューイヤーセールが行われているので、Gaia 2021とかそういうのを買っていい感じの地形を作ってみるかと思案中。一度買ってしまえば制作を進めるモチベーションにもなったり?曲制作のVSTだと思えば安いものですか。
しかし地形を作るアセットだけ見ても複数種類あるのでどれを使ってみるか悩みどころですね。

Music Diver

今月1日に稼働を開始したアーケード音楽ゲーム、Music Diverを数回プレイしてみました。

スティックを使ってプレイするゲームで、叩く場所は画面の上下左右と画面の縁上下左右の計8ヶ所。どちらもノーツが判定ラインに重なったタイミングで対応する場所を叩くものなのでシンプルなシステムです。
プレイに使うスティックは先端にゴムが付けられていて、画面を叩いても傷が付かなそうな作りでした。エッジ部分は電子ドラムと同じような素材でした。重心は先端側。
ちなみにスティックを使わなくても画面をタップすることで操作できます。エッジも手で叩いて反応しますが推奨されないと思いますのでスティックでプレイしましょう。
収録曲のジャンルで「EDM」と「Kawaii EDM」が分かれているのは最近の音楽ゲームらしくて面白いですね。

最初にチュートリアルをプレイした時の感想は「デフォルトでもスクロール速度がやたら速い気がする」だったのですが、実際にプレイしてみると操作が直感的なこともあって十分対応できる速度でした。
スクリーンノーツは紫色で中央に三角形のマークがあり、エッジノーツは青色で光るライン。同時押しの場合は緑のラインが追加され、またそれとは別に黄色いマークがついたノーツも出てきます(所謂クリティカルノーツ的な?)。

直感的にプレイできることと判定もそれほど厳しくないことから、他の音楽ゲームの経験があれば最初から高いスコアを出しやすい印象です。自分もレベル9(薔薔薔薇薔薇薔薔薇)はSSランクが出ました。スコアは1010000点満点でセガのような感じ。
あると活きそうな他の音楽ゲーム経験の例として

  • WACCA(画面中央から外周に放射状に向かうデザインがやや近い)
  • DDR(上下左右の4方向の入力、←↑↑→みたいな並びでノーツが来た時のスイッチ感)
  • DrumMania(スティックを使った操作、左右エッジノーツのクロス打ち)

が浮かびました。

数回プレイした時点で感じた難点は、リズムに8分や16分が混ざったときに見た目で判断しづらいところですかね。
オプションで小節線と拍の線の濃さをそれぞれ設定できるのですが、ノーツの左右に広がる線がそれよりも明るいため、拍の線とのズレからリズムを読むことが困難であるように感じました。
今の所プレイして見た範囲では、やや複雑なリズムをしている箇所は曲のフレーズ通りのため対処しやすくはありました。ただもっと高難度になってリズムが複雑になってくるとどうなるのかは不安があります。

また好みの問題ですが、初期設定だとノーツを叩いた時の効果音(曲のフレーズではなく、所謂タンバリンのような打撃音)が大きいように感じたので音量を下げてみました。
初期に近いグルーヴコースターのようなショット音が用意されているのはありがたいポイントです。

全体的に遊びやすい作りになっていると思うので、今後譜面作成機能も含めてどうなるのか楽しみなゲームです。