TwitterとJASRAC

現在流行しているCOVID-19の影響で、このところの外出頻度が大幅に落ちています。外に出ないに越したことはないので、この機会にゲーム等の製作が進むことが期待されますね。
しかし実際の進捗は今までと大して変わらない気がする謎。


先日、星野源氏が「うちで踊ろう」という曲の動画をinstagram、後にTwitterで発表して話題になっていました。

伴奏やコーラス、イラストやダンスを重ねてくださいねとある通り、実際に合わせてパフォーマンスをした動画が数多く投稿されているようです。とてもいい取り組みだと思います。

これに関して、先日調べてみたこともあり、コラボしてみた動画の投稿がJASRAC的にはどういう扱いになるのか改めて確認してみました。


まず星野源氏がJASRACと信託契約を結んでいるかですが、作品データベースで適当な氏の曲を見てみるとJASRACが管理しているようであるため、信託契約を結んでいると考えてよさそうです。
契約している人が作った(演奏した)曲は全てJASRAC管理になるため、曲からではなく作者名から信託しているかどうかを知る方法なあれば分かりやすそうなのですが、どうやらなさげ。

そしてTwitterにJASRAC管理の楽曲を使用した動画を投稿することについては、JASRACの動画投稿(共有)サイトでの音楽利用のページを見てみました。

このフローチャートによるとTwitterは利用許諾契約を締結しているUGCサービスの一覧の中に無いため、無条件で利用不可ということになる模様です。手続きが必要、ではなくご利用いただくことができません

つまり星野源氏本人であってもTwitterに自作曲をアップロードすることはできないようですね。ふむ。

InstagramやYoutubeは上記UGCサービスのリストに含まれているので、Twitterからそれらのサイトへのリンクを埋め込む形なら問題なく利用できるようです。


Twitterで管理曲を使用できないことが分かったところで、JASRACとしては数多く投稿されたこれらの動画にどのように対応するんでしょうかねー。本来楽曲を利用できないサービスなので全て削除依頼を出す?

さらに分からないことに、TwitterにJASRACの許諾を得た「#うちで踊ろう」動画が投稿されています。上記フローチャートに従う限りだと許諾が出るように見えないのですが……?

一方弁護士ドットコムの記事

星野さんは、インターネット上で利用する権利(インタラクティブ配信)をJASRAC管理から除外している音楽出版社に『うちで踊ろう』の著作権を譲渡すれば、ツイッターでユーザーが『うちで踊ろう』を利用しても、JASRACに申請する必要はありません(正確に言うと『ビデオグラム録音』という区分も除外している必要があると思います)。

という記述も。これだと上記ツイートで個別に許諾が出ていることと矛盾している感もあるのでやはり謎です。

という訣で、Twitterに「#うちで踊ろう」を投稿してよいか?という疑問の答えは「駄目っぽいけど分からん」となりました。どっとはらい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です