Cubase11→14のアップデートの巻

急に気温が下がった11月7日にDAWのCubase 14がリリースされました
もう0.5刻みでは出さないのですかねー。
それまで自分が使っていたものはCubase 11でした。

Cubase 11までは、ライセンスキーとしてUSBドングル(eLicenser)を挿していなければソフトを起動できない作りとなっていたのですが、Cubase 12(2022/3/3リリース)から物理でなくオンライン認証でのライセンス形態に変わったようです。
そのライセンス形態の変更に伴い、2025 年初頭に従来のeLicenserのサポートが終了する予定とのこと。
eLicenserのサポートが終了してしまうとCubase 11以前のバージョンからのCubaseアップデートができなくなるため、新バージョンを買おうと思ったらアップデートの数倍の値段であるフルバージョンを買うことになります。
つまりCubaseのアップデートを続けたいなら今年中にCubaseのバージョンを上げるべし、とeLicenserを質に取られている状態です。

と云う訣で取り出したるはSteinberg40周年セールで今年9月に半額で購入していたCubase 13 Proアップデート
……eLicenserの件もあって買ってはいたのですが、Cubase 13は不具合が多いとか評判がいまいちなところがあり様子見をしたままになっていたものです。
Cubase 13でもいいのですが、あわよくばグレースピリオドでCubase 14にできないかとこのライセンスキーを使ってみることにしました。


バージョンアップのためにまずはSteinberg Download Assistantを起動して自動アップデートを……
そこそこの時間がかかった上に何やらエラーが出ました。
次のコンポーネントの更新に失敗しました: eLicenser Control。
「eLicenser Control」という見慣れない名前が出てきました。個別で更新できなさそうなのと「eLicenser Control Center(eLCC)」の方は問題なくアップデートできているのでとりあえずそのままにしておきます。

そしてCubase 11のライセンスをMySteinbergに登録する必要があるためeLCC経由で登録。
無事に登録されていることを確認するためMySteinbergのサイトから「eLicenserベースの製品を表示する」をクリック……エラーページが表示されました。数分の時間を置いてみても変わらずエラー。本当に登録されているのか不安になります。

仕方がないので続けてCubase13のライセンスキーを登録。Cubase 13購入時に来ていたダウンロードアクセスコードを入力します。
入力後、「Steinberg-Licensingベースの製品を表示する」のページにCubase 13が表示されました。たぶんアクティベート完了です。

その数十分後、いつのまにか「eLicenserベースの製品を表示する」のページがエラーなく表示されるようになっておりCubase 11がMySteinbergと紐づけられていることを確認できました。
同時にSteinbergからのメールも届いており、Cubase13がグレースピリオドの対象につきCubase Pro 14に無償でアップデートされました。とのこと。オーケー。

グレースピリオドについては一往記事の最後の方に軽く説明を入れてみました。


アクティベートが完了したので改めてSteinberg Download AssistantからCubase 14をインストールします。……何やらエラーが出ました。
Cubase 14.0.5 - Application (required) インストールが何らかのエラーにより失敗しました。
eLicencer Controlのエラーも引き続き出ていますが大丈夫ですかね。

とりあえずCubaseの方は手動でインストーラーを起動してインストールできました。
動作もしているのでeLicencer Controlの件は大丈夫なのでしょう。たぶん。

11/13 追記:eLicencer Controlは更新の際の確認ダイアログが裏で表示されたまま気付いていなかったのが原因のようです。ダイアログを閉じたところ無事に更新されました。


Cubase14の起動に成功したところで、新機能よりも気になるのはCuabse11からの互換性です。
早速以前のプロジェクトを開いてみました。Addictive Drums 2をはじめとしたVSTが見つからないとのことで音が鳴らず。

これはよくないぞと調べてみると、どうやらCubase 14からVST2の公式対応が打ち切られたらしくデフォルトでは読み込まれないようです。
VSTプラグインマネージャーの下にあるボタンから手動でVST2を有効にすることはできるので、有効にすると長めのVSTスキャンが走ったあと無事Addictive Drums 2等から音が鳴ることを確認できました。

音が鳴ったことを喜んだのも束の間、音がおかしいと思って確認してみるとすべてのVSTが初期状態の設定となっており、保存されているはずのプラグイン情報が読み込まれていませんでした。
プロジェクトを読み込み直しても他のプロジェクトを読み込んでも変わらず初期状態のまま。

これは面倒なことになったなあと放置していたらいつの間にかPCが再起動されており、改めてCubase 14を起動したら過去のプロジェクトを正常に開くことができました。一体何だったのか。

ともあれこれでCubase 14をメインで使っていくことができそうです。
新機能等はこれから調べます。


グレースピリオドについて

YAMAHAのFAQにも書かれているとおり、「新バージョンのリリース直前(またはリリース後)に旧バージョンのアクティベーションをした場合、製品を無償アップデートできる」可能性があります。
毎回この無償アップデート期間が用意されるとは限らない(はず)ので、あればラッキーという感じでしょうか。

Cubase 14の場合だと、2024/10/10(日本時間)以降に旧バージョンのCuabseをアクティベートすると無償で14までアップデートできます。
今回はCubase 13を半額でセールしている時期に買ったライセンスが残っていたため14を入手できた形ですね。

eLicenserのサポート終了により来年以降旧バージョンからのアップデートはできなくなるため、もし使わないまま放置されている古いCuabseの箱があって今後Cubaseを使うつもりがあるならば、今のうちに旧Cubaseをアクティベートしておくことをおすすめします。

ちなみにCubaseの新バージョンが出る場合、だいたい11月ごろに出ているようです。


どうでもいいですがCubaseの新機能紹介ページのこの部分に謎の既視感がありました(The Exit 8的な)。

「新機能8個をさらに表示」の表記が8番出口に見えた

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