Waves Creative Accessなるもの

3/30 追記:永続ライセンスは続けることになったようです

音楽制作用プラグインメーカーの老舗であるWavesが、今日新しいライセンス形態である「Waves Creative Access」を発表しました。
それまでは各プラグインで買い切りのライセンスと、それらをアップデートできる権利である悪名高いWaves Upate Plan(WUP)2つを主とした料金体系だったものが、買い切りが無くなり完全にサブスクリプションのみの形態に移行したようです。

今までの形態では新規で購入したプラグインのサポートは1年で切れるため、常に最新の状態で使いたいならば毎年WUPを更新する必要があったところ、サブスクリプションであればお得な料金で最新版のプラグインを大量に使える!という感じ。
……なのですが、従来のWUPは期限が切れても最新版が使えなくなるだけであるため、PC環境が変わらない限りは最初に買った時の値段だけで使い続けることができたのですね。
しかもこのメーカーは定価の9割引き以上のセールを高い頻度で行うため、WUPの更新を行わないならば非常にお得。ただしWUPを更新する場合、(無料配布でもらった分を含めて)合計100ドルで買ったプラグインの更新に240ドルかかるようなパターンもあり購入価格よりも維持費の方が高いという現象が起こりがちでした。
曲を作っている最中にPCが壊れてしまったため泣く泣くWUPを更新せざるを得ない、という状況もあり得ますね。

今回の新プランはサブスクリプションのため、購入価格よりも維持費の方が高いような現象はおそらく起こりません。
全てのプラグインが使えるUltimateと、抜粋された110種類以上のプラグインが使えるEssentialのふたつのプランがあり、前者は年250ドルで後者は年150ドルです。毎年WUPを更新している人であれば新機能のStudioVerseも含めてお得……なのかも?
ただWavesは高い頻度で投げ売り価格のセールを行っているメーカーであるため、Ultimateのみに収録されているセール時25$のプラグインひとつだけを使いたいとなった場合も年250$(もしくは月25$)を支払う必要が出てきました。
しかもサブスクリプションである性質上、過去に作った曲のプロジェクトにWaves製プラグインが含まれている場合はサブスクリプション登録状態でないといけないことにもなるため注意が必要です(Waves以外のサービスも同じですが)。

さて自分の環境にも(WUP切れの)Wavesのプラグインはある程度入っています。
手持ちの中でUltimateプランにのみ入っているプラグインをざっと見てみたところ

  • Submarine
  • Center
  • H-Reverb
  • Greg Wells ToneCentric
  • Greg Wells VoiceCentric
  • NLS

あたりがそこそこ使用頻度がありそう。あとMixCentricなんかも雑に使えていい感じです。
ただこれらを使うためにUltimateプランに入るかというとうーむ。
既存の永続ライセンスはそのまま使えるため、本格的に使えなくなる前に他の同等の手段を見つけておくのがよさそうです。

かくいう自分もWUPを嫌ってWavesのプラグインは少しずつ減らしていく方向で動いていたので、今回の変更によりさらに後押しされた気分になりました。名残惜しいものはあるんですけどねー。

一方買い切りとサブリクションの両方があるPlugin Allianceはセール中のこのタイミングで突然20ドルのバウチャーを配り出しました。
ありがたくアップデート価格で19.99$のbx_masterdesk True Peakを無料で購入。たぶん便利。


新機能であるStudioVerseはサブスクリプションでプラグイン使い放題であるからこその面白そうな仕組みではあるのですが、
いかんせん料金体系変更のインパクトが大きすぎて話題を持っていかれている印象。
果たしてどうなるWaves。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です