JASRAC会員がフリー音源を配布できる方法

星野源氏が6枚目のアルバム「Gen」を出した周りの話題を見かけるので、関連して(?)過去に調べたことについて忘れないうちにメモしておきます。

以前、このサイトでJASRACに委託する条件等を軽く調べた記事を書きました。

この時に

これまでお作りになった作品と、今後お作りになる作品のすべての著作権がJASRACに移転します。

という記述を確認しており、JASRACに委託した人は今後フリー音源等の配布は不可能になると解釈していました。

しかし後の2020年4月3日に星野源氏がInstagram上でうちで踊ろう」という曲を公開し、のちにTwitterYouTubeにも

皆さんどんどん弾いて、アレンジして、歌って動画をアップしてくださいね。

という文言とともに楽譜や動画がアップロードされました。
さらに後では音源をフリーダウンロードできるようになっていました(現在はリンク切れ)。

InstagramやYoutubeはともかく、Twitter(現X)でアレンジしたり歌ったりした投稿をするためにはJASRACの許諾が必要なのでは……?と当時から疑問に思い調べてみたものが以下となります。
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Softube Centralが使えない件

Cubase14のセール+VSTが無償でついてくるキャンペーンが28日までということで、貰えるものは貰っておこうと各社のVSTをインストールしていました。
それぞれのメーカーごとにユーザー登録が必要&専用のインストーラをダウンロードする必要があったりするので、なかなか手間がかかります。
実際に使うかどうか分からないもののために登録して回るのがプロモーションになるのでしょうね。

その中で問題になったのがSoftubeのプラグイン(Bad Speaker)でした。


SoftubeのプラグインはSoftube Central経由でインストールする形となっており、立ち上げると次のような画面が出てSofttube Installerのインストールを要求されます。
Softube Installerが容量不足でインストールできない
この時点でCドライブの空き容量が3.3GBくらいなのですが、画像の上部にあるようにDownload could not complete due to insufficient disk space.とメッセージが表示され先に進むことができません。
軽く検索をかけてみたところ8GBは必要な模様?

実際にPC空き容量は足りておらず、Windows11にする条件も満たしていないため近いうちにPCの買い替えが必要であるとは云え、インストーラをインストールするために8GBも要求されるのは何を言っているんだという感じです。
自分のSoftubeアカウントにはVCA Compressorも登録済みだったので、恐らく以前にも同じところで詰まってインストールを諦めていたようです。
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WbSimpleClipper更新(1.01)

以前公開した軽量クリッパーVSTであるWbSimpleClipperを更新しました
内容は同じですがitch.ioにも上げてみています。

修正した内容がパラメータの値が正しくロードされないという致命的なものなので、保存したプロジェクトを読み込んだ時にOutputの設定が+24dBになったりして場合により危ない状況になっていました。
特に反応は無いので居ないかと思いますが、もし使っている方がおりましたら更新をお願いいたします。
他に不具合等ありましたら報告いただけると修正するかも知れません。
自分で動作テストしているときに気付いていなかったのが謎ですね。


このプラグインはクリッピング以外のことは何もしないのでとにかく軽いことが特長となっています。
Cubase14のキャンペーンで入手したクリッパーのbx_clipperと比べて処理速度は1/100……かも?
その代わり搭載している機能の数もbx_clipperの1/100と言えるのでした。

eLicenserサービス終了まわりのアップデートのアレ

先日4/2にNintendo Switch 2が発表され大盛り上がりですがそれは別の盛り上がり(?)話題です。

以前のCubaseで使われていたeLicenserシステムが5/20にサービス終了するため、過去製品からのアップデートができなくなるということは以前にこのサイトでも書いていました
ところが先月末の3/31に発表がありeLicenser製品からのアップデートがサービス終了後も可能であるということになりました。


Xは140字以上のポストの埋め込みが実質機能しない形になってしまって実によろしくないですね。

ざっくり言えば「サービス終了後もMySteinbergに登録すればeLisencerからのアップデートができる」という変更です。

今までの発表は「5/20以降はeLicenser製品からのアップデートができなくなる」だったため、それより前にアップデートをしないと新バージョンは定価で購入する必要があったのですが、今回の発表で急いで新バージョンを購入する必要がなくなったわけですねー。
ありがたい変更ではありますが、Steinbergからの圧を感じて急いでアップデートを購入してしまった人にとっては損でしかないので何とも言い難し。

この発表に合わせて、4/28までCubase各種が30%オフになるキャンペーンが開催されています。
既にCubase14を持っている人もSoftubeやbarinworx等のプラグインをもらえるようなので、定価で買ってしまった人もこれで溜飲が下がる……?うーむ。

ちなみにCubaseは毎年春~秋ごろに年1~2回くらいの頻度で40%~50%オフのセールがある印象があるので、すぐにアップデートの必要がなくておまけのプラグインも不要な方は待ってみるのも選択肢の一つだと思います。
ただし今後セールが行われる保証もないので、信じて待つかどうかは各自の判断でお願いします。

「音ゲー曲が同じに聞こえる」の話

先日、Xでセガ音楽ゲームチーム代表であるコハD氏の以下のポストを見かけました。


おそらくこれは少し前に話題になっていた以下のポストにある「音ゲーコンポーザーが同じような曲しか書かない問題」を受けてのものだと思われます(それ以前にきっかけとなるポストがあったかは不明)。

「音ゲーコンポーザーが同じような曲しか書かない問題」に関しては、音楽ゲームに曲が多数収録されているぺのれり氏のnoteが参考になります。

ざっくりした内容は

  • 違いはつけてるけど聴き手に伝わってないかも
  • 自分の好きな要素を入れていくとどうしても似てくるかも
  • 作曲者の個性の表れだよ
  • 音楽ゲームの高難度曲を作ろうとするとゲームデザインの都合上表現できる幅が狭くなるよ

みたいな雰囲気で(詳しい内容は記事を参照)、
これはだいぶ納得できるかと思います。


ぺのれり氏は作曲者であるのに対して、最初のコハD氏のポストは開発側視点のものとなります。

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グルーヴコースターらしさとは

タイトーの音楽ゲームグルーヴコースターSwitch向けの新作が先日発表され、前作のワイワイパーティーと比べても大きなシステムの変更がることが分かりました。

その中にゲームシステムに関わるかなり大きな変更があるようなので、ここだ初代とアーケードをある程度遊んできた自分が考える「グルーヴコースターらしい要素」をいくつか箇条書きで書いてみました。

  • ジェットコースターのようなダイナミックなカメラワーク
  • ターゲットが流れるレーンがひとつのシンプルな操作
  • 分かりやすいショット音による演奏感
  • ターゲットが見えないアドリブ要素
  • ワイヤーフレーム等による鮮やかな背景演出

自分としてはこんな感じの要素にグルーヴコースターらしさを見ている……のですが、上に挙げた全ての内容はSwitch版の新作もしくはそれ以前のバージョンで薄れていったり無くなる予定だったりしています。
というわけで、上記のそれぞれの要素についての所感をなんとなく書いていきます。

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フレンドなしで真のUserになれるかの段

先日書いたVRChatでトラストランクがUserになったのにアバターアップロードの権利が無い話の続きです。
結論は最後にまとめています。

トラストランクを含む自分のステータスはVRChatのページにログインした状態のブラウザから見ることができるということで、実際に見てみると以下の状態でした。
VRChatの自分のユーザータグ
枠で囲った部分のうち「system_trust_known」がトラストランクUserであることを示す部分です。

ユーザータグ上は確かにUserのものではあるのですが、他のUserユーザーは他にNew Userを示す「system_trust_basic」タグや「system_avatar_access」「system_world_access」タグを持っており、特に最後の二つのタグがアバターやワールドのアップロードが可能であることを示すタグとなっています(APIのドキュメントも参照)。

system_trust_knownだけがあってアップロードの権利が無い状態は明らかにおかしいぞということで、ヘルプデスクに質問を投げてみることにしました。

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スクラッチ風VST(WbPlayScratcher)公開

スクラッチ風の音を鳴らせるかもしれないWindows専用VSTiのWbPlayScratcherを公開しました
使い方に癖があるのと痒い所に手が届かなかったりする部分があるのでどうかなと思いつつ、ちょこちょこ反応があるので長引いてしまうのもコトだということで公開しました。
とりあえずテキストに説明は載せていますが、ややややこしいので説明用の動画も用意したいところ。

以前公開したWbPlayVolumerと同じくVSTiなのでお気を付けください。
反響があればVSTe版も作るかもしれませんが厳しそう。

こちらにもサンプル動画を貼っておきます。

画面上側にある「Source」が元音源で、画面下部にあるピアノロールの感じでエフェクトをかけています。


そのうちitch.ioの方にも上げたいと思っています。しかしそのためには
・説明用の動画を用意したい
→動画をアップロードするためにYoutubeのチャンネルを作る必要がある
をこなす必要があり、どちらもなんとなく腰が重い状態です。

Youtubeに投稿するためのチャンネルは作った方が今後便利なはずなのでこの機会に作るべきか。

Switch2とゲームの続編

先日、任天堂の新ゲームハードであるNintendo Switch 2が発表されました。
機能が増えて一回り大きくなった感じの正統派「2」と謂ったところですねー。
任天堂のゲーム機で「2」が付くのは初めての模様。周辺機器を含むならスーパーゲームボーイ2があるとかなんとか。
Nintendo Switchとの後方互換性もあるということで、立ち位置としてはDSに対するDSiみたいな?
新ハードが8年間出ていなかったこともあり、しかし据え置きと携帯の両方で遊べる利点は残したいと考えると順当に2ですかねとかそういう。

新ハードということはゲームの続編も期待される訣で、実際に予告映像ではマリオカートの続編らしきものが流れていました。
F-ZEROを引き続き待っていますのでよろしくお願いします。

ゲームの続編に期待されるものとして「前作の要素をすべて引き継ぐ」が挙がりがちな印象がありますが、個人的にはこれができるのはせいぜい3作目くらいまでじゃないかと思っています。
実際にゲームが出せているなら言うことはないものの、過去のリソースが次第化したりバランス調整が成立しなくなったりなど、必要な要件がシリーズが進むほど指数関数的に増えていくイメージです。
前作の要素はほどほどに引き継ぎつつ、全体の規模としてはそれほど変わらないくらいでいいのですが――これはこれで難しそう。
特に「前作の要素をほどほどに引き継ぐ」はどうしてもクレームが来そうなので、いっそ全とっかえできると吉ですか。でもある程度リソースの使いまわしはしたいとか云々。

以下はSplatoonについての内容です。

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トラストランク(VRChat)の怪

2025/2/1 追記:続きます

VRChatにはユーザーの信頼度的なものを示すトラストランクというシステムがあり、公式曰くフレンドを作ったり人とたくさん喋ったり、色々なワールドを訪れたりしているとランクが上がっていきます。
このトラストランクは初期状態が「Visitor」で、一段階上がると「New User」、その上が「User」……という感じなのですが、2段階目の「New User」以上になったユーザーはアバター等のコンテンツをアップロードできるようになります。

自分も物は試しにとアカウントは作っていたのですが、特に誰かと話したりフレンドを作ることはせず色々なワールドをちょこちょこと見て回る程度のプレイをしていました。
その状態ではトラストランクも当然Visitorのままです。ランクが上がる条件は非公開ながら、おおむねフレンドが一人でも居ることは最低条件だと見られているぽい。
しかしフレンドなしでもランクが上がったという報告も若干確認できているので、本当かどうかを確認するため自分も実験的にソロプレイを続けてみることにしました。

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年が変わって2025年。
ふと自分のプロフィール欄を見てみると緑色のアイコンと「User」の文字が。……New Userは?

どうやらいつの間にかVisitorランクからNew Userを飛ばしてUserランクまで上がっていたようです。一切の通知は無くサイレントで。

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