7月になりましたところで、先日CEO交代などしたらしいTwitterが不穏な感じになっておりますね。
まず6月30日に、Twitterにログインしていない状態では個別ツイートを見ることができない状態となりました。
最近の企業はキャンペーン等の広報をTwitterで行っていたり、公式サイトからも詳細情報はTwitterを参照させるなどしているところが少なくないため、最新情報を得ようとして公式サイトや検索結果からTwitterにアクセスしたら何も見えないという状況が起こりえます。
ログインしないと殆ど中が見えないinstragram等と同じ作りであるとは言えますが、もともとマイクロなウェブログ的なサービスとしてオープンな運用をしてきたプラットフォームがログイン必須のクローズドなものとなってしまえばTwitterの特長は大きく薄れるものと思います。
X社のCTO(最高技術責任者)であるイーロンマスク氏曰く一時的な措置らしいですが、毎度公式からのアナウンスは一切ないので実際のところどうなのかは分かりません。
ツイートの閲覧はログイン必須でも埋め込みツイートは流石に見えるようです。
Temporary emergency measure. We were getting data pillaged so much that it was degrading service for normal users!
— Elon Musk (@elonmusk) June 30, 2023
これだけでも重大な出来事ではあるのですが、さらに7/1日の夜ごろからツイートを見ようとすると「API呼び出しの回数制限を超えました」と表示され、検索はおろかタイムラインの読み込みもほぼ不可能な状況となりました。
ツイートの読み込みができないだけで投稿はできるようで、トレンドは更新されているという妙な状況。気分はラーメン大陸。
どうもWebブラウザからだとツイートを読み込める雰囲気もありますね。
これに関してはスクレイピング対策であり、非認証ユーザーはツイートの読み込みが1日あたり600件までに制限されているとのことですがやはり公式からのアナウンスなし。
To address extreme levels of data scraping & system manipulation, we’ve applied the following temporary limits:
- Verified accounts are limited to reading 6000 posts/day
- Unverified accounts to 600 posts/day
- New unverified accounts to 300/day— Elon Musk (@elonmusk) July 1, 2023
1日あたり600件というとトレンドを追って検索しているだけですぐ使い切る件数ですね。これではTwitterはほぼ機能しないでしょう。
そもそもTwitterのスクレイピングが大幅に増えた原因として、APIの使用料金が極端に高くなったからではないかとの推測が見られました。
先日Twitter APIの利用プランにスタートアップ向けと位置付けられた「Pro」プランが追加されたのですが、その料金は月5000ドル。日本円で月70万前後は流石に?
それ以外のプランでも告知なしで使える機能が減っているらしく、不信感を覚えるというかTwitterのデータを使わせまいとする意図を感じるところもあります。
これをきっかけにTwitterをまともに利用することが難しくなった時に代わりにどこを使えばいいかと云うと難しい話で、ちょうど代替になりそうなサービスが無いんですよねー。
各種存在する分散型SNS的なものは軒並み検索性がよくない印象なので、幅広くリアルタイムな情報を得る目的には向いていなさそうですし。
やはりマイクロなウェブログという観点で見ればRSSを使った個々人でのサイト運用が一番いいのではないかという感じがあります。歴史のあるゆるい分散型コミュニティ。
Blueskyは数か月前にwaitlistに登録して未だに連絡がありません。どうなる。