Wordleとその派生たち

最近SNS上で黄色や緑の四角形の並びをよく見かけますね。
……という内容を書こうと思ったまま一か月近く経過していました。

半月ほど前にニューヨークタイムズが買い取ったらしいWordle(元のURLはpowerlanguage.co.uk/wordle)という単語当てゲームです。Googleで検索するとDoodleも出てきます。
5文字の単語を入力して、「文字と位置が合っているパネルは緑色になり、文字は含むが位置が違うパネルは黄色、単語に含まれない文字は灰色になる」というルールから6回以内の試行で元の単語を当てるというゲームです。

全く知らない単語が答えになることもよくあり、また単語として成立しない文字列は認識しないので、実際に遊んでみると最終的に総当たりに近い状態になることもあります。
知らない単語でも答えにたどり着ける上に、通ると思わなかった単語が通ったりもするのでもじっぴったんのようにちょっとした勉強になるのが面白いところです。
一方で検索してもほぼ情報が出ない単語がヒットして謎が深まることも多々。

このシンプルなゲームがヒットした理由は正解しやすく遊べるのが一日一回までで、日替わりの問題が全世界共通であるというところでしょうねー。一日一回だけだとちょっと物足りないと思えるくらいの手軽さが飽きづらさを生んでいるとかそういう。

そしてこのゲーム、爆発的にヒットしたことにより同じようなシステムを持つ派生版も大量に存在しています。
数が多すぎて全部は無理がありますが、自分で確認したものをいくつか紹介してみます。

スタンダード系

Wordle2
6文字版。
dordle
6回の試行で5文字の単語2つを当てるもの。
Letterle
1文字を当てるもの。出落ち。

日本語系

フランス語やスペイン語など、各種言語版も数多くあるようです。

WORDLE ja
早くから出ていた日本語版。5文字。入力回数の制限なし、単語として成立しない文字列も入力可能。
ことのはたんご
5文字で、12回以内の試行で当てるもの。辞書にある単語のみ入力可能。
Kotobade Asobou 言葉で遊ぼう
4文字で、12回以内の試行で当てるもの。初期は「Kotoba Asobou 言葉遊ボウ」だった。
いつからかパネルの色が増えたり、グレーのパネルに「行が同じ」「列が同じ」のヒントが追加された模様。
ポケモンWordle
5文字以下のポケモンの名前限定版。

アルファベットは26文字であるため、答えが5文字の場合は最短6回入力すれば全ての文字を網羅することができます。
これに対して日本語は濁点等を含めると70文字を超えるため、5文字×12回の試行でも全ての文字を入れることができません。
加えて「あんけん」「きんけん」「へんけん」など一文字違いの単語も数多く存在するため(特にハードモードの場合は)完全に運で当てるしかない理不尽な状況に結構な頻度で陥ります。
言葉で遊ぼうで追加されたヒントはそういったハマりを防ごうというアイデアでしょうね。

変わり種系

漢字ル
四字熟語を入力し、同じ部分を持つ漢字がヒントとなるもの。
Mathler
四則演算を使って、指定された値が答えとなる式を当てるもの。
Nerdle
任意の等式を入れて、答えとなる等式を導き出すもの。
Worldle
国のシルエットと、入力された国の方角と距離から国名を当てるもの。
Mahjong Handle
麻雀の上がり役を当てるもの。上がり牌も指定する必要あり。
Gyakubenile
逆紅クイズとの派生版。最初は真っ白な問題文のうち、入力された文字(単語である必要はない)にあるひらがなのみが開示されていき、出てきた文字から問題文を推測してクイズに答えるもの。

等々。これ以外にも数多くの種類が作られているので、探してみると面白いかもしれません。
オリジナルのルールをそのまま日本語にすると難度が高すぎることを考えると、最初の英語版が広まるのに丁度いいバランスだったと言えそうです。
ヒントの仕様上同じ文字を多く含む単語が盲点になりやすいので、eerieみたいな単語が答えとして出た場合は正解率が低くなりそうな雰囲気。

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