LFChecker公開

音声データの統合ラウドネス値を計測するツールLFCheckerを作ってみました。

当初の目的はLÖVEからC++で書いたDLLを呼び出す習作みたいなものでしたが、一往実用もできそうなのでこういう形になりました。
Windows用のGUIツールを作るにあたって使用を考えていたMAUIが一向に実用できそうな状態にならないため、他の選択肢としてLove2dを選んだ次第です。
GUI部分をLove2dで作って中身の処理をC++のDLLを呼び出す形は一度把握してしまえばデバッグもできるので十分アリですね。

現在MAUIはツールを作るうえで肝となる「エクスプローラからウィンドウ内にファイルをドラッグ&ドロップする」処理に不具合があり、
Github上のissue(他にも報告あり)でも修正が望まれています。
この機能が無いと使い勝手が大きく落ちるものなのですが、動きがないまま18ヶ月以上はそのままとなっているので他の手段を当たった方が早いとなりました。

LFCheckerのIntegrated Loudnessの測定誤差はおおむね±0.1LUFSに収まるかと思います。ただし完全に保証するものではありません。
Love2dが標準でoggとmp3を読み込めるので手軽に波形データを取れるのは楽でいいですねー。

Waves、折れる

先日の投稿でWavesが永続ライセンスを無くして全面サブスクリプションに移行すると書きましたが、先ほどサイト上で永続ライセンスを続ける旨の発表がありました。
公式によるツイートは以下。

いやーKVRのフォーラムどころかWaves公式のコミュニティも批難するような内容が大多数のようだったので流石に看過できなかったのでしょうか。
サブスクリプション自体は問題ないとしても、既存のユーザーへの対応が事前・事後ともに大問題だったので致し方なし。

サブスクリプションと並行して従来の永続ライセンスのアップデートと2つ目のライセンス対応を続けるようです。
不評だったWUPというシステムが再び戻ってくることに安堵するという構図になりました。
買い切りとサブスクリプションはそれぞれ違った利点があるので、選択肢が用意されている方が健全でしょう。

しかし以前の形態を戻すということは更新にかかる費用もそのままなんですかねー。下げたらサブスクリプションとのバランス取りが難しいか。

Waves Creative Accessなるもの

3/30 追記:永続ライセンスは続けることになったようです

音楽制作用プラグインメーカーの老舗であるWavesが、今日新しいライセンス形態である「Waves Creative Access」を発表しました。
それまでは各プラグインで買い切りのライセンスと、それらをアップデートできる権利である悪名高いWaves Upate Plan(WUP)2つを主とした料金体系だったものが、買い切りが無くなり完全にサブスクリプションのみの形態に移行したようです。

今までの形態では新規で購入したプラグインのサポートは1年で切れるため、常に最新の状態で使いたいならば毎年WUPを更新する必要があったところ、サブスクリプションであればお得な料金で最新版のプラグインを大量に使える!という感じ。
……なのですが、従来のWUPは期限が切れても最新版が使えなくなるだけであるため、PC環境が変わらない限りは最初に買った時の値段だけで使い続けることができたのですね。
しかもこのメーカーは定価の9割引き以上のセールを高い頻度で行うため、WUPの更新を行わないならば非常にお得。ただしWUPを更新する場合、(無料配布でもらった分を含めて)合計100ドルで買ったプラグインの更新に240ドルかかるようなパターンもあり購入価格よりも維持費の方が高いという現象が起こりがちでした。
曲を作っている最中にPCが壊れてしまったため泣く泣くWUPを更新せざるを得ない、という状況もあり得ますね。

今回の新プランはサブスクリプションのため、購入価格よりも維持費の方が高いような現象はおそらく起こりません。
全てのプラグインが使えるUltimateと、抜粋された110種類以上のプラグインが使えるEssentialのふたつのプランがあり、前者は年250ドルで後者は年150ドルです。毎年WUPを更新している人であれば新機能のStudioVerseも含めてお得……なのかも?
ただWavesは高い頻度で投げ売り価格のセールを行っているメーカーであるため、Ultimateのみに収録されているセール時25$のプラグインひとつだけを使いたいとなった場合も年250$(もしくは月25$)を支払う必要が出てきました。
しかもサブスクリプションである性質上、過去に作った曲のプロジェクトにWaves製プラグインが含まれている場合はサブスクリプション登録状態でないといけないことにもなるため注意が必要です(Waves以外のサービスも同じですが)。
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戦略的にKONTAKTを買う場合のメモ

DTMをする上で好い感じの無料音源を見つけたと思ったらKONTAKT PLAYER非対応だった、という出来事がままあるNative Instrument社のサンプラーのKONTAKT
自分自身は過去の投稿でKONTAKTを購入済みではありますが、(安定感のある)正攻法でお得に入手する場合はどうすればいいか、というメモ的な何かを書いてみます。

(2023/10/31 追記) SoundIronのDesk Bell!Rainsongを入手することで無料でクロスグレード条件を満たすことができそうです(未確認)。

まず現行のKONTAKT 6の標準価格は以下。

フルバージョン
53700円
アップデート・フルバージョン
KONTAKT1-5のユーザーが対象
13400円
クロスグレード
サードパーティ製の特定のライブラリ所有者が対象
33500円

過去のKONTAKTを持っていない場合は、狙うのはクロスグレードでの購入となります。

そして、Native Instruments社は定期的にセールを行っており

    Summer of Sound
    ほぼすべてのソフト製品のアップグレードとアップデートが半額
    だいたい6月いっぱい(2021年は6/30まで)
    ブラックフライデー(Thanksgiving、CYBER SEASON等)
    名称は年ごとに変わる模様
    ほぼすべてのソフト製品の新規購入、アップグレードとアップデートが半額
    新製品は対象にならない場合がある
    だいたい11月中旬以降から11月いっぱい

という2つのセールは毎年行われると考えていいでしょう。

ブラックフライデーでは新規購入も半額になるのですが、新製品(去年の場合はKOMPLEETE 13)がセール対象外になったりするので注意が必要です。
現在は6月末までSummer of Soundセール中のため狙うなら今のうち。

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AASのクリスマスギフト

物理モデリングな音源やエフェクトを作っているApplied Acoustics Systemsというメーカーがありまして、ここは毎年クリスマスに音源のプリセットパックをひとつ無料で配っているという話です。

自分もここの音源を使っているので、昨年のクリスマスにギフトのメールが来てくれるのかと待っていました。
しかし12月の24日になってもメールは確認できず、迷惑メールフォルダに届いているわけでもなさそうでした。
この件について某所のフォーラムを見てみるとギフトが届いていない人もいるようで、その場合もメールで問い合わせをするとすぐに返答が来たとのこと。アドレスはsupport@~とsales@~のふたつあり、後者の方が返答が速いとかなんとか。

というわけで24日にギフトメールが届いていないという内容のメールを送ってみたのですが、この会社は16日からホリデーシーズンのため長期休暇に入っている模様。年が明けても返答はありませんでした。
ならばということで年明けの休暇も終わった1月7日、再びギフトメールの問い合わせメールを送ってみました。
……が、一週間経っても特に返答はなし。
We also respond to email inquiries within 48 hours.とあるのに返事が無いことは考えにくいので、迷惑メールにも入らずに弾かれている可能性も?

と考えた結果、メールが受信できることが確認できているsupport@~のメールアドレス宛に、念のため営業時間内(0:00~6:00 JST)に再度メールを送信することにしました。このときの日付は1月16日の1時45分ごろ。
翌朝メールを確認すると、8時15分ごろにギフトへのリンクとenjoy!と書かれたメールが無事に届いていたのでありました。1月になってもクリスマスのギフトを送ってくれるんですねー。ありがとうAAS。

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くろがね2020

動きがあるところは二週間ほど前からEalry Birdなセールが行われているところ、今年もブラックフライデーの時期となりました。
11月4周目の金曜日を指すらしいので、明日27日が当日ですね。
ここ数年でゲーム関連から生活用品まで幅広くセールが行われるようになっていますが、以降はDTMのプラグイン関連の話です。

プラグインを買う側としては各社の情報が出揃ってからどれを選ぶか吟味したいところなのですが、メーカーによっては今月頭から一週間ずつそれぞれ違う製品のセールを行ったり、事前セールの方が本番より安い場合かあったりと戦略的な(?)行動を取るところもあり一筋縄では行きません。

安いからという理由だけで買い物をしてしまうと、全く使いこなせないまま終わったり大量のサンプルやプリセットをチェックする時間が幾らあっても足りなくなったりして来年まで触らないことになりそうです。
やはり基本は「本当に必要なものだけ」。……とはいえ、何が必要なのかを把握するのにも経験が必要なのでこれもまた難しい。
ということで、結局は予算の中で自分なりの優先度をつけて選ぶことになるのでした。

とりあえず今気になるのはAASのChromaphone 3。今使っている2がいい感じなので、アップデートが半額のうちに買っておいたほうがよさそう。
他には音もさることながらWavesfactoryは見た目がすっきりしていて好い感じ。
その他もろもろ。

楽器系は使おうと思った時に手持ちに無かったりするので安い時に用意できると後で助かるのですが、それでも頻繁に使うわけでもないので本当に必要なのか迷ってしまいますねー。そして後で後悔するパターンも。

Cubase 11

今月の14にCubaseの新バージョンであるCubase 11が発売されました。

自分は7月にCubase Pro 10から10.5へのアップデートを40%オフの4290円で購入していまして、これを11の発売後にアクティベートすることで無事に11へバージョンアップすることができました。
現在の10.5からPro 11へのアップデートが11000円なので、0.5のバージョンをスルーするのであればだいぶお得になりますね。
発売直後はライセンスサーバーが混雑してCubase11の新規販売自体も一時取りやめになるほどだったようで、無事にサーバーに繋がりバージョンアップできたのは16日になってからのことでした。

正直なところCubase 10の機能自体もそれほど把握できているわけではないので持て余し気味ではありますが、11のサンプラートラックやマルチバンドイメージャー等の新機能はかなり便利そうです。使いこなせるかはさておき。


少し触った限りで大きく目につく変化はピアノロールの間隔。
今までCとFのあたりで鍵盤の幅が広くなっていたところが、全て等間隔になりました。間隔が違っていた理由は分かりませんが、SONARを使っていた身としてはこちらの方がしっくり来ます。

上の画像の左がCubase 10で右がCubase 11。鍵盤の横縁あたりにちょっと加工が入っていますがほぼこんな感じです。
平均律ではないとはいえ、左の方は本当に半音間隔で並んでいるのか少し疑わしくなってしまいますね。

それ以外の機能についても少しずつ触れていくことになるでしょう。恐らく。

続・Cubase10

6月に入りました。オンゲキPLUSはカードメイカー無しでのプレイを続けています。
今のところ本編では相手の最大Lvが30なので勝ててはいますが、流石にオンゲキ本体だけで(N以外の)レベル上限を30以上に上げる方法は欲しいですね。
「未解花で最大まで限界突破済み、かつ最大Lvに達している場合」に経験値を得た場合、そのカードのレベル上限が+1される…とか。


Cubase10は先週初めて触ったわけですが、SONARとの操作方法の違いにかなり戸惑ってしまいました。
メモも兼ねて、その時分からなかった箇所と操作方法をまとめてみます。

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予定外のCubase 10

今月の7日あたりから、DAWの代表格であるCubaseが30周年記念ということで半額セールを行っていますね
パッケージ版は売り切れで現在ダウンロード版のみ、しかもUSBのeLicenserは入荷までかなりかかってしまうようですが、レアなキャンペーンなので興味がある方は今のうちに確保しておくのが吉でしょう。
ダウンロード版だけ新規購入しても、USB(5000円)を別途購入して届くまで起動できないというのはどう見ても罠ですね。致し方なし。

自分は数年前にSONARが開発終了を発表した際に、乗り換える人専用(クロスグレード)で半額セールを行った際に購入したまま未開封で放置しておりました。この時のレシートには30,780円と書かれています。
現在のセールを見てみると、クロスグレード価格も別に用意されており17,820円とのこと。半額よりも安い。
ただクロスグレードで購入しようとすると、製品を持っていることの証明としてスクリーンショットを印刷したりと手間が増える面倒さはありますね。オンライン購入だとどういうやりとりが必要になるのでしょうか。

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