ゴシックロックというもの

ポラリスコードのオリジナル楽曲コンテスト(公募)が2月まで開催されておりまして、
今月の17日にその受賞者が発表されていました

テーマが「各コンテンターのイメージ楽曲」となっており、せっかくなので自分も福來羽留の曲を作ってみるかと当時思っていたのでした。
結果としては何の進捗も生まれないまま公募期間が終了しました。はい。

ではどのような人が受賞したのかと名前を見に行ってみると、なんと福來羽留だけ「該当者なし」という結果。
採用作品が無かった公募自体は他のゲームでも少数ながら見られるのでまあいいとして、なぜ一人だけ受賞者が出なかったのかを考えてみました。
キャラクター人気?いやまさかそんなことは。


キャラクターのイメージ楽曲公募ということで、X上では前もってそれぞれのプロフィール帳が公開されていました。

綿間瀬わたこであれば以下のような形です。

プロフィールに加えてそれぞれの人の呼び方が分かるのはありがたいですね。
音楽ゲームの公募として考えると、ここで重要になりそうなのは「好きな音楽」の項目です。
綿間瀬わたこの場合は「ポップスとかわいい曲(はーと)」なので、そういう感じの曲を作ればいいのかな?という方針が立ちます。

他のキャラクターも「熱くなれる曲」「インスト曲」「ピコピコしてるいいカンジの曲」といったものなので、だいたいどういう曲を作れそうかは分かりやすい印象です。
乾セナだけは空欄なのですが、この場合は純粋に料理好きなキャラクターという特徴からイメージしていく形になるでしょう。
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Softube Centralが使えない件

Cubase14のセール+VSTが無償でついてくるキャンペーンが28日までということで、貰えるものは貰っておこうと各社のVSTをインストールしていました。
それぞれのメーカーごとにユーザー登録が必要&専用のインストーラをダウンロードする必要があったりするので、なかなか手間がかかります。
実際に使うかどうか分からないもののために登録して回るのがプロモーションになるのでしょうね。

その中で問題になったのがSoftubeのプラグイン(Bad Speaker)でした。


SoftubeのプラグインはSoftube Central経由でインストールする形となっており、立ち上げると次のような画面が出てSofttube Installerのインストールを要求されます。
Softube Installerが容量不足でインストールできない
この時点でCドライブの空き容量が3.3GBくらいなのですが、画像の上部にあるようにDownload could not complete due to insufficient disk space.とメッセージが表示され先に進むことができません。
軽く検索をかけてみたところ8GBは必要な模様?

実際にPC空き容量は足りておらず、Windows11にする条件も満たしていないため近いうちにPCの買い替えが必要であるとは云え、インストーラをインストールするために8GBも要求されるのは何を言っているんだという感じです。
自分のSoftubeアカウントにはVCA Compressorも登録済みだったので、恐らく以前にも同じところで詰まってインストールを諦めていたようです。
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WbSimpleClipper更新(1.01)

以前公開した軽量クリッパーVSTであるWbSimpleClipperを更新しました
内容は同じですがitch.ioにも上げてみています。

修正した内容がパラメータの値が正しくロードされないという致命的なものなので、保存したプロジェクトを読み込んだ時にOutputの設定が+24dBになったりして場合により危ない状況になっていました。
特に反応は無いので居ないかと思いますが、もし使っている方がおりましたら更新をお願いいたします。
他に不具合等ありましたら報告いただけると修正するかも知れません。
自分で動作テストしているときに気付いていなかったのが謎ですね。


このプラグインはクリッピング以外のことは何もしないのでとにかく軽いことが特長となっています。
Cubase14のキャンペーンで入手したクリッパーのbx_clipperと比べて処理速度は1/100……かも?
その代わり搭載している機能の数もbx_clipperの1/100と言えるのでした。

eLicenserサービス終了まわりのアップデートのアレ

先日4/2にNintendo Switch 2が発表され大盛り上がりですがそれは別の盛り上がり(?)話題です。

以前のCubaseで使われていたeLicenserシステムが5/20にサービス終了するため、過去製品からのアップデートができなくなるということは以前にこのサイトでも書いていました
ところが先月末の3/31に発表がありeLicenser製品からのアップデートがサービス終了後も可能であるということになりました。


Xは140字以上のポストの埋め込みが実質機能しない形になってしまって実によろしくないですね。

ざっくり言えば「サービス終了後もMySteinbergに登録すればeLisencerからのアップデートができる」という変更です。

今までの発表は「5/20以降はeLicenser製品からのアップデートができなくなる」だったため、それより前にアップデートをしないと新バージョンは定価で購入する必要があったのですが、今回の発表で急いで新バージョンを購入する必要がなくなったわけですねー。
ありがたい変更ではありますが、Steinbergからの圧を感じて急いでアップデートを購入してしまった人にとっては損でしかないので何とも言い難し。

この発表に合わせて、4/28までCubase各種が30%オフになるキャンペーンが開催されています。
既にCubase14を持っている人もSoftubeやbarinworx等のプラグインをもらえるようなので、定価で買ってしまった人もこれで溜飲が下がる……?うーむ。

ちなみにCubaseは毎年春~秋ごろに年1~2回くらいの頻度で40%~50%オフのセールがある印象があるので、すぐにアップデートの必要がなくておまけのプラグインも不要な方は待ってみるのも選択肢の一つだと思います。
ただし今後セールが行われる保証もないので、信じて待つかどうかは各自の判断でお願いします。

クリッパーVST(WbSimpleClipper)公開

シンプルなクリッパーVSTのWbSimpleClipperを公開しました。Windows専用。
閾値を超えた入力サンプルを閾値に揃えるだけのシンプルな内容なので、動作自体もかなり軽いもの思われます。

もちろん波形は歪むので、ディストーション的に使ったりレベルオーバー時の聞こえ方チェックみたいな感じに使えるかも知れません。

こちらにも動画を貼ってみるテスト。

itch.ioにも上げてみました。
アップロード作業を行おうとした丁度のタイミングでitch.ioのドメインが停止されてしまっていましたが、現在は無事復旧した模様。


これを作る目的として波形表示とかパラメータのリンク機能等、VSTで使いそうな機能を実装してみるということもあったので
WbRotDoublerやLittleBitDots等の過去に手探り状態で作ったVSTも改めて作り直したいと思っています。今も手探りであることには変わらないのですが。

一往安定に動作しているらしいことは確認済みですが、もしDAWが落ちるとか不具合がありましたら連絡をいただけると有難く思います。

Cubase11→14のアップデートの巻

2025/4/3 追記: eLicenserサービス終了後も過去製品のアップデートができるようになったようです

急に気温が下がった11月7日にDAWのCubase 14がリリースされました
もう0.5刻みでは出さないのですかねー。
それまで自分が使っていたものはCubase 11でした。

Cubase 11までは、ライセンスキーとしてUSBドングル(eLicenser)を挿していなければソフトを起動できない作りとなっていたのですが、Cubase 12(2022/3/3リリース)から物理でなくオンライン認証でのライセンス形態に変わったようです。
そのライセンス形態の変更に伴い、2025 年初頭に従来のeLicenserのサポートが終了する予定とのこと。
eLicenserのサポートが終了してしまうとCubase 11以前のバージョンからのCubaseアップデートができなくなるため、新バージョンを買おうと思ったらアップデートの数倍の値段であるフルバージョンを買うことになります。
つまりCubaseのアップデートを続けたいなら今年中にCubaseのバージョンを上げるべし、とeLicenserを質に取られている状態です。

と云う訣で取り出したるはSteinberg40周年セールで今年9月に半額で購入していたCubase 13 Proアップデート。
……eLicenserの件もあって買ってはいたのですが、Cubase 13は不具合が多いとか評判がいまいちなところがあり様子見をしたままになっていたものです。
Cubase 13でもいいのですが、あわよくばグレースピリオドでCubase 14にできないかとこのライセンスキーを使ってみることにしました。


バージョンアップのためにまずはSteinberg Download Assistantを起動して自動アップデートを……
そこそこの時間がかかった上に何やらエラーが出ました。
次のコンポーネントの更新に失敗しました: eLicenser Control。
「eLicenser Control」という見慣れない名前が出てきました。個別で更新できなさそうなのと「eLicenser Control Center(eLCC)」の方は問題なくアップデートできているのでとりあえずそのままにしておきます。

そしてCubase 11のライセンスをMySteinbergに登録する必要があるためeLCC経由で登録。
無事に登録されていることを確認するためMySteinbergのサイトから「eLicenserベースの製品を表示する」をクリック……エラーページが表示されました。数分の時間を置いてみても変わらずエラー。本当に登録されているのか不安になります。

仕方がないので続けてCubase13のライセンスキーを登録。Cubase 13購入時に来ていたダウンロードアクセスコードを入力します。
入力後、「Steinberg-Licensingベースの製品を表示する」のページにCubase 13が表示されました。たぶんアクティベート完了です。

その数十分後、いつのまにか「eLicenserベースの製品を表示する」のページがエラーなく表示されるようになっておりCubase 11がMySteinbergと紐づけられていることを確認できました。
同時にSteinbergからのメールも届いており、Cubase13がグレースピリオドの対象につきCubase Pro 14に無償でアップデートされました。とのこと。オーケー。

グレースピリオドについては一往記事の最後の方に軽く説明を入れてみました。

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LFChecker公開

音声データの統合ラウドネス値を計測するツールLFCheckerを作ってみました。

当初の目的はLÖVEからC++で書いたDLLを呼び出す習作みたいなものでしたが、一往実用もできそうなのでこういう形になりました。
Windows用のGUIツールを作るにあたって使用を考えていたMAUIが一向に実用できそうな状態にならないため、他の選択肢としてLove2dを選んだ次第です。
GUI部分をLove2dで作って中身の処理をC++のDLLを呼び出す形は一度把握してしまえばデバッグもできるので十分アリですね。

現在MAUIはツールを作るうえで肝となる「エクスプローラからウィンドウ内にファイルをドラッグ&ドロップする」処理に不具合があり、
Github上のissue(他にも報告あり)でも修正が望まれています。
この機能が無いと使い勝手が大きく落ちるものなのですが、動きがないまま18ヶ月以上はそのままとなっているので他の手段を当たった方が早いとなりました。

LFCheckerのIntegrated Loudnessの測定誤差はおおむね±0.1LUFSに収まるかと思います。ただし完全に保証するものではありません。
Love2dが標準でoggとmp3を読み込めるので手軽に波形データを取れるのは楽でいいですねー。

Waves、折れる

先日の投稿でWavesが永続ライセンスを無くして全面サブスクリプションに移行すると書きましたが、先ほどサイト上で永続ライセンスを続ける旨の発表がありました。
公式によるツイートは以下。

いやーKVRのフォーラムどころかWaves公式のコミュニティも批難するような内容が大多数のようだったので流石に看過できなかったのでしょうか。
サブスクリプション自体は問題ないとしても、既存のユーザーへの対応が事前・事後ともに大問題だったので致し方なし。

サブスクリプションと並行して従来の永続ライセンスのアップデートと2つ目のライセンス対応を続けるようです。
不評だったWUPというシステムが再び戻ってくることに安堵するという構図になりました。
買い切りとサブスクリプションはそれぞれ違った利点があるので、選択肢が用意されている方が健全でしょう。

しかし以前の形態を戻すということは更新にかかる費用もそのままなんですかねー。下げたらサブスクリプションとのバランス取りが難しいか。

Waves Creative Accessなるもの

3/30 追記:永続ライセンスは続けることになったようです

音楽制作用プラグインメーカーの老舗であるWavesが、今日新しいライセンス形態である「Waves Creative Access」を発表しました。
それまでは各プラグインで買い切りのライセンスと、それらをアップデートできる権利である悪名高いWaves Upate Plan(WUP)2つを主とした料金体系だったものが、買い切りが無くなり完全にサブスクリプションのみの形態に移行したようです。

今までの形態では新規で購入したプラグインのサポートは1年で切れるため、常に最新の状態で使いたいならば毎年WUPを更新する必要があったところ、サブスクリプションであればお得な料金で最新版のプラグインを大量に使える!という感じ。
……なのですが、従来のWUPは期限が切れても最新版が使えなくなるだけであるため、PC環境が変わらない限りは最初に買った時の値段だけで使い続けることができたのですね。
しかもこのメーカーは定価の9割引き以上のセールを高い頻度で行うため、WUPの更新を行わないならば非常にお得。ただしWUPを更新する場合、(無料配布でもらった分を含めて)合計100ドルで買ったプラグインの更新に240ドルかかるようなパターンもあり購入価格よりも維持費の方が高いという現象が起こりがちでした。
曲を作っている最中にPCが壊れてしまったため泣く泣くWUPを更新せざるを得ない、という状況もあり得ますね。

今回の新プランはサブスクリプションのため、購入価格よりも維持費の方が高いような現象はおそらく起こりません。
全てのプラグインが使えるUltimateと、抜粋された110種類以上のプラグインが使えるEssentialのふたつのプランがあり、前者は年250ドルで後者は年150ドルです。毎年WUPを更新している人であれば新機能のStudioVerseも含めてお得……なのかも?
ただWavesは高い頻度で投げ売り価格のセールを行っているメーカーであるため、Ultimateのみに収録されているセール時25$のプラグインひとつだけを使いたいとなった場合も年250$(もしくは月25$)を支払う必要が出てきました。
しかもサブスクリプションである性質上、過去に作った曲のプロジェクトにWaves製プラグインが含まれている場合はサブスクリプション登録状態でないといけないことにもなるため注意が必要です(Waves以外のサービスも同じですが)。
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戦略的にKONTAKTを買う場合のメモ

DTMをする上で好い感じの無料音源を見つけたと思ったらKONTAKT PLAYER非対応だった、という出来事がままあるNative Instrument社のサンプラーのKONTAKT
自分自身は過去の投稿でKONTAKTを購入済みではありますが、(安定感のある)正攻法でお得に入手する場合はどうすればいいか、というメモ的な何かを書いてみます。

(2023/10/31 追記) SoundIronのDesk Bell!Rainsongを入手することで無料でクロスグレード条件を満たすことができそうです(未確認)。

まず現行のKONTAKT 6の標準価格は以下。

フルバージョン
53700円
アップデート・フルバージョン
KONTAKT1-5のユーザーが対象
13400円
クロスグレード
サードパーティ製の特定のライブラリ所有者が対象
33500円

過去のKONTAKTを持っていない場合は、狙うのはクロスグレードでの購入となります。

そして、Native Instruments社は定期的にセールを行っており

    Summer of Sound
    ほぼすべてのソフト製品のアップグレードとアップデートが半額
    だいたい6月いっぱい(2021年は6/30まで)
    ブラックフライデー(Thanksgiving、CYBER SEASON等)
    名称は年ごとに変わる模様
    ほぼすべてのソフト製品の新規購入、アップグレードとアップデートが半額
    新製品は対象にならない場合がある
    だいたい11月中旬以降から11月いっぱい

という2つのセールは毎年行われると考えていいでしょう。

ブラックフライデーでは新規購入も半額になるのですが、新製品(去年の場合はKOMPLEETE 13)がセール対象外になったりするので注意が必要です。
現在は6月末までSummer of Soundセール中のため狙うなら今のうち。

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