サンプリングレート変換の段(実践編)

前回の続きです。
試した補間法のうち、Lanczos-3を使って以前と同じ音声データのサンプリングレートを44100Hzから48000Hzに変換してみました。

まず元の音声データ(Wav形式、44100Hz)は

という感じ。

これを補間したものが(Wav形式、48000Hz)

となります。高音の感じも含めて違いは感じられないと言えるのではないでしょうか。

一往両者の波形をグラフで出力してみました(黒が44100Hz、赤が48000Hz)。
テスト用音源の44100Hzと48000Hzの波形を重ねたグラフ
当然のように殆ど同じ形となりますね。


ここで前回のグラフでは矩形波の時に誤差が大きく出たことを思い出し、試しに矩形波の音でもサンプリングレートの変換を試してみました。


用意してみた音声データがこちら(Wav形式、44100Hz)。念のため音量注意

そして同じ方法で変換したものがこちら(Wav形式、48000Hz)。念のため音量注意

……多分違いは感じられない、はず?高周波の音が混ざる影響でそもそもの音があまり耳によくない印象ですね。

両者の波形をグラフで出力してたものがこちら(黒が44100Hz、赤が48000Hz)。
矩形波テスト用音源の44100Hzと48000Hzの波形を重ねたグラフ
サンプリングレートが高い補間の場合は矩形波に近い波形であっても誤差はほぼ生じないようです。


ということで、無事に音声のサンプリングレート変換を行うことができました。
補間の計算は音声以外にも幅広く活用できるので、いざというときに役立ちそうですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です