音楽ゲームと資産ゲー

2022年も最後の日となりました。
このウェブログの更新頻度ももう少し上げられたらいいんですけどねー。
携帯電話から更新できるとは云ってもWordPressのブロックエディタを信用しきれていないのでHTML打ち込み形式の編集を使っており、結局タグの入力が手間で頻度も落ちるというこの本末転倒感。
Markdown形式でも使えればいいのか知らん。


タイトルの件ですが、音楽ゲームにおける一番の資産はプレイヤースキルであるため、新作が出たとしてもスキルを持つプレイヤーが圧倒的に有利な状況となっています。
これ自体は他のジャンルのゲームでもあることであり、特に問題にはならないかと思います。新作が出た時に他のゲームの常識を当てはめようとして同じような仕様を望むコメントが出てくる、みたいな例は除く。

プレイヤースキル以外で多くのゲームで資産となっているのは譜面ごとのスコアで、アーケードゲームではバージョンアップしたとしても以前のスコアを引き継ぐゲームが大多数となっています。
スコアが引き継がれることによって自分の成長が見えたり「埋め」と呼ばれる行動へのモチベーションが生まれるのはよいことなのですが、ゲーム的に見ると仕様の変更が困難になるという大きな問題が生まれています。

大きな例だとmaimaiが新筐体でmaimaiでらっくすになる際にシステム的には別物になるにもかかわらずスコアの引き継ぎを求める声が多く出たことがありますね。
理論値埋め等をしているプレイヤーの積み重ねた記録が消えてしまうのは残念な話ではありますが、システムが全く変わるゲームでそのままスコアを引き継ぐというのもおかしい話になります。
それ故にスコアの保存を優先する場合はゲーム内容に改修を入れることが困難となり、システムの変更に対してプレイヤーが非常に保守的になりやすくなっているのではないかと思います。

パネルが大きくなったjubeatの新筐体が出た時も大バッシングでしたが、あれも今までのスコアが残ることが前提にある上での批判が少なからずあったものと思われます。
あれはパネルを大きくしたことで「パネルの端から端まで手が届く人/届かない人」の差が生まれにくくなったりするのであればいい方向の変更だと思っています。現物を見てないので分かりませんが。斜めになっている筐体デザインについては思うところあり。


では音楽ゲームの引き継ぎ周りの批難を減らすにはどうしたらいいかと言うと、新作にスコアを引き継がないに尽きます。
引き継がないは極端だとしても「資産ゲー」という言葉があるトレーディングカードゲームでもスタンダードレギュレーションがあったりするわけですし、現バージョンで有効なスコアは基本的に現バージョンで出したスコアのみとして以前のスコアはあくまで参考記録(レガシースコア)として扱うなり。
IIDXは新バージョンになるとスコアが引き継がれず引き継がれるのはクリアランプのみなのですが、これがさらに過去のクリアランプとして区別できると「一度埋めたら終わり」に対するモチベーションも変わる……?

ともかく現状の「新バージョンでスコアが引き継がれて当然」な風潮が緩和されれば、ゲームシステム的にも色々と実験ができていいんじゃないかなという話でした。

音楽ゲームに保守的なプレイヤーが多いというのは完全新作が出る場合もそうで、MÚSECAが1+1/2になった際に「W字レーン」「カーブ」といった独自要素が要望を受けてSDVXのような直線型メインになった(らしい)あたりからも窺うことができます。元のMÚSECAの癖が強かったのは実際そう。

つまるところ何が言いたいかと云うと「フットペダルが付いた立ってプレイする新作音楽ゲームが欲しい」です。良いお年を。

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