クリッパーVST(WbSimpleClipper)公開

シンプルなクリッパーVSTのWbSimpleClipperを公開しました。Windows専用。
閾値を超えた入力サンプルを閾値に揃えるだけのシンプルな内容なので、動作自体もかなり軽いもの思われます。

もちろん波形は歪むので、ディストーション的に使ったりレベルオーバー時の聞こえ方チェックみたいな感じに使えるかも知れません。

こちらにも動画を貼ってみるテスト。

itch.ioにも上げてみました。
アップロード作業を行おうとした丁度のタイミングでitch.ioのドメインが停止されてしまっていましたが、現在は無事復旧した模様。


これを作る目的として波形表示とかパラメータのリンク機能等、VSTで使いそうな機能を実装してみるということもあったので
WbRotDoublerやLittleBitDots等の過去に手探り状態で作ったVSTも改めて作り直したいと思っています。今も手探りであることには変わらないのですが。

一往安定に動作しているらしいことは確認済みですが、もしDAWが落ちるとか不具合がありましたら連絡をいただけると有難く思います。

スクラッチ風VST作成中

現在、再生中の音に対してスクラッチ風の効果をかけるVSTを作っています。

なかなか操作に癖があるのですがだいたいこんな感じ。「Reset」がたくさん並んでいるのは仮テキストです。

GUI上で波形表示や押されているキーの表示ができたので、もっと見た目を整えれば最低限形になりそうです。
前よりはだいぶ楽になったとは言えパラメータ追加等の作業に対して腰が重く、なかなか取り掛かれないでいます。
一念発起して勢いで公開までもっていきたいところですがうむ。

WbPlayVolumer公開

VSTiプラグインであるWbPlayVolumerを公開しました。
サイドチェイン入力の音をミュートしたりできるプラグインです。
数年前に試作として作りかけていたものを最新版のVSTSDKとVSTGUIを試してみるついでにしっかり形にしてみたものになります。

VSTSDKは以前自分が気付いていなかっただけだと思いますがデバッグしやすくなっているので、作ることに対する心理的ハードルが少し下がった感じがあります。
この勢いで関連する作りかけのものとか過去のVSTの作り直しとかできたらいいですねー。
自分の環境以外で動作確認ができていないため、動かない等ありましたらコメントを頂けるとありがたく思います。Windows専用です。


sdkのツールでVisual Studio用にプロジェクトを作るとプロパティのコード生成>ランタイムライブラリが「マルチスレッド デバッグ
DLL(/MDd)」および「マルチスレッドDLL(/MD)」の設定となっており、配布の際はこれを「マルチスレッド(/MT)」にしてビルドすることが望ましいのですが、
ここを変更する方法について以前も苦戦したはずなのにすっかり忘れていたのでメモしておきます。

CMakeCache.txtにあるSMTG_USE_STATIC_CRTフラグをONにする」です。
これで忘れたときも安心?

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WbRotDoubler更新

8月になってしまいました。夏休みですね。


今日は以前公開したダブリングVSTのWbRotDoublerを1.06に更新しました。
以前のバージョンではこのVSTを複数起動していると時々ノイズが入る不具合がありまして、これを(おそらく)修正したものとなります。

ノイズが入っていた原因はstaticな変数にあり、複数のプラグイン間で同じ値を書き換えて使用されていた結果、想定しない値が音に混ざってしまっていたようです。恐らくこの更新で修正されているはず……?

特に意図していたわけではないのですが、今回の更新は前回のVer.1.05からほぼ1年経ったタイミングですね。1周年記念というか何というか。
ついでにサンプルの動画を一つ追加しています。既にあるものと同じギターの音なので変わり映えしませんねこれ。

ピコピコ系VSTのノイズ(進捗)

少しずつ作りかけては休止しているVST作りですが、ピコピコ系(GB)の音が鳴るシンセのノイズ音が漸くそれらしい形になりました。

先日Twitterに上げたものからちょっと変わってこんな感じです。

音に関してはだいだいこれでいけそうな形になったので、後は和音を鳴らせるようにしてGUIを整えていく予定です。
順調にいけば今年中に公開でき……るかはだいぶ怪しいか。


このVSTはVSTSDKのプロジェクトジェネレーターからVisual Studioを指定して作成しているのですが、
初期状態だとプロジェクトのコード生成/ランタイムライブラリのオプションが「マルチスレッドDLL(/MD)」や「マルチスレッドデバッグDLL(/MDd)」に設定されています。
この設定のままだといざVSTを配布した時に他の環境で動かない状況が起こるため、配布用のビルドではこれを/MTや/MTdに設定してビルドする必要があります。
プロジェクト設定から変更してもCMakeの実行のたびにDLL版のオプションに戻ってしまうので、CMakeLists.txtファイル内で直接マルチスレッド版を指定できると便利です。

実際にどう記述したらうまくいくか試してみた結果、プロジェクト内のCmakeLists.txtの上のほうに以下の行を追加すればいいようです。
set(SMTG_USE_STATIC_CRT TRUE)

WbRotDoubler公開した時はこれが分からず毎回手間取っていました。

自作VSTプラグイン(WbRotDoubler)を公開してみるテスト

先日から作っていた自作のVSTプラグインがある程度形になったので、試しに公開してみました

なにぶん自分の開発環境以外での動作テストができないので、他の環境でも動くのかどうかが不安なところです。もし試して動かない方がいましたら連絡いただけるとありがたく思います。

今回作ったエフェクトはダブラーで、音を左右に振って片側にディレイをかけるやつです。
大きいつまみが12時の方向にある時は音に変化がなく、左右どちらかに90度回った状態の時にディレイタイムが最大になります。
大きいつまみが6時の位置にある時はおそらく左右の音が反転します。

Axisつまみでステレオ感の調整らしきことができますが、使用の際は基本的に一番右まで回した状態で問題ないかと思います。

これがうまく動くようであれば、以前に作りかけていたピコピコ系シンセ等も公開できるようにしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

ダブラー(doubler)を試作するの段

前回試作したパンナーのようなVSTを進めて、当初予定していたダブラーのようなエフェクトがかかるようになりました。

Twitterに動画を投稿したのですが、今回もモノラルになったので相変わらず何なのかよく分からない動画になってしまいました。
「画像を高画質でアップロード」のオプションを設定すればiPhoneからでも元に近い動画のまま投稿できるかと思いきやとくに変わらず、条件がよく分かりませんねー。33秒の動画だと短すぎる?

再エンコードがかかる前の動画が以下のものです。

やや分かりにくいかも知れませんが前半はパーカッション、後半はシンセの音にエフェクトがかかっています。
あと音量メーターと簡易的なリミッターも追加しました。
以前試作したVSTよりパラメータまわりの処理が(比較的)しっかりしているので、あとはこれの見た目を整えればVSTプラグインらしい感じになりそうです。

パンナー(panner)を試作するの段

7月になりました。
今日で2021年も半分が過ぎたことになりますね。


以前、無音にしたりピコピコ系の音を鳴らしたりするVSTを試しに作っていましたが、
今回は鳴っている音を左右に動かすパンナーのVSTを試作してみました。
GUIを含む基本的なVSTの作り方は分かったような感じになったので、改めてシンプルなプラグインを作ってみようという目的です。

最初に作ろうとしたのはダブラーで、それを作る前段階としてのパンナー。
今のところこんな感じになっています。

映像自体は先日Twitterに投稿したものと同じで音声だけ現在の版に差し替えています。
Twitterに動画を投稿すると再エンコードがかかる関係で音声がモノラルになり、音のステレオの変化が全く分からないという罠にかかりました。
Twitter公式のメディアの推奨事項を見ながらビットレートを落としてみてもステレオにはならず、動画の長さが関係しているのか何なのかいまいち分かりません。

上の動画の音声はステレオのはずなので、イヤホンやヘッドホンで聴くとある程度音が左右に動いていることが分かるかと思います。案外地味な変化なので分からない可能性もそこそこあります。
初期状態ではバスドラムが中央で鳴り、打楽器の音が右、後半から入るシンセの音が左で鳴っていることを考慮するとある程度分かりやすいかと思います。

最低でもこれの見た目を整えれば最低限VSTらしいものができるわけで、近いうちに何らかの形で公開できればいいですねー。毎回これを言っている気もしますが。
これをダブラーとして機能するようにパラメータを増やしたりしていくとまた完成しないパターンに嵌まることになりそう。

VSTを作ってみる(有音)

前回無音を鳴らすVSTを作ったことを書きましたが、
その後に無音ではない音を鳴らすVSTiも作っていました。
こちらはパラメータの数がだいぶ増えて、現在はこんな感じになっています。

見る人が見ればこれだけでどんな音が鳴るか把握できるかも知れませんねー。
画像が縦に長いので音のサンプル等は続きに。
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VSTiを作ってみる(無音)

DTMをする上で、エフェクトやシンセとして多くの場合使うことになるVSTを試しに作ってみました。

過去にも(特に公開していない)フィルタやスタッターみたいなものを作ってみたことがあったりしますが、その時の規格が現在では非推奨となっているVST2のものでした。
現在はVST3に切り替わり内部の仕様も大きく変わっているものの、SDKにサンプルが数多く入っているので試作段階までは比較的作りやすいように感じました。

そして作ってみたものがこちら。今まで作ったのはVSTeだったのでVSTiを作ってみるのは初めて。

……音符が置かれている間だけ無音を演奏します。入力音声はサイドチェインで他のトラックから持ってきます。
これだけだと使い所があるのかどうか怪しい感じですね。現時点でも一往は人力サイドチェインコンプレッサー的な使い方ができなくもないやつです。

GUIはまだ全く手をつけておらず面倒そうですが、機能を増やしたりしてある程度形になったら何らかの形で公開したいなと思っている次第です。